本の紹介2
- evolvingtani
- 2020年5月12日
- 読了時間: 2分
今日紹介する本は宇宙飛行士の若田光一さんが書いた「一瞬で判断する力」です。
その中から中高生の皆さんに関わりがあることをいくつか紹介します。
① 何より質問するという行為自体が、自分の頭で考え、「理解できている部分」と「そう
でない部分」を明確に分別することで生まれるのも事実である。(P56「愚かな質問は
ない」より)
質問する生徒は例外なく伸びています。それは勉強を「自分ごと」としてとらえている
からです。最初から上手は質問はできないかもしれないけれど、だんだんコツが分かっ
てきます。
② 自分のことがわかると「努力するべき方向が見えてくる」「自分を知ること」は自分を
成長させるスタート」(P66「人は自分のことほどわからない」より)
創育学舎の教室の中に掲示してある「自分が何をしたいのか・何をしているのかを考え
ると、自ずととるべき道は見えてくる」と通じるものがありますね。中高生なら、「将
来のビジョンがなかなか描けない。」のもわかります。でも具体的じゃなくてもいいと
思います。「こういう人になりたい」という形でもいいです。「ゴールを決める」と後
はそこに向かうだけ。その方法を考えればいいのです。
③ 最後は自分で決める。そうすれば人のせいにはできない。(P106)
これについてはもう言うまでもないことですね。他人にアドバイスはもらっても、最後
に決断するのは自分以外にないですから。特にこの仕事をしているとそう感じます。
④ 「自分ではどうすることもできないときどうするか。」(中略)「それは今自分が置か
れた状況と自分に与えられた役割の中で今できること、今なすべきことをしっかり見
極め、ベストを尽くしてそれを実行する」(P170先が見えないときの進み方」より)
小説「次郎物語」の一節にも同じような心の持ち方が書かれています。どうにもならな
いことを嘆いていても仕方がありません。大切なのはその中で気持ちよく努力すること
だと思います。
あとがきにも一生大切にしたいようなシンプルな言葉が書かれています。ぜひ読んでみてください。
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